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日枝神社の御祭神・ご利益
日枝神社の御祭神は、
- 大山咋神(おおやまくいのかみ)
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
です。
大山咋神は、山の地主神であることから、農耕(治水)を司る神とされています。
そのため、産業繁栄・商売繁盛・厄除け・縁結びなどのご利益があります。
大己貴命は縁結びの神として名高いですが、他にも子授け・夫婦和合・病気平癒などのご利益があります。
日枝神社の見どころ
本殿
日枝神社は、参道、手水舎、本殿とシンプルなロケーションの神社です。
本殿の建立年代についてはっきりとした史料はありません。
構造の主要部分は近世初頭の技法が用いられながら、装飾の一部には室町時代末期頃の様式がみられます。
慶長17年(1612)年頃に再興された喜多院と同時に造営された説もありますが、それ以前に地方の工匠によって造られた可能性もあるといわれています。
手水舎
道路に面した場所に手水舎があります。
感染対策のためか、柄杓は置いてありませんでした。
喜多院七不思議「底なしの穴」
日枝神社の近くに「喜多院」がありますが、喜多院には長年語り継がれてきた七不思議があるのをご存知でしょうか。
その七不思議の一つ「底なしの穴」は日枝神社が舞台となっています。
近くに住む人が穴に物を投げ入れてみましたが、音がしたり落ちた物が見えたりもせず、投げ入れた物はどこに行ったのか不思議に思っていました。
しかしその後、500メートルも離れている「双子池(龍の池弁天)」に投げ入れた物が浮かび上がり、「なんて不思議な穴なんだ」と驚いたそうです。
現在では穴は埋められて囲いがしてありますが、小さな石碑と碑文の拓本が添えられており、七不思議のミステリアスな雰囲気を感じさせられます。
投げ入れた物が浮かび上がるといわれている「龍の池」についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「龍池弁財天」喜多院の起源・芭蕉ゆかりの地を訪問!
仙波日枝神社古墳
道路に面した方向に小高い丘があり、そこは「仙波日枝神社古墳」という看板が建てられています。
「あんたがた何所さ」の発祥地?
「あんたがた何所さ 肥後さ…」という民謡を歌ったことはないでしょうか。
実は、この「あんたがた何所さ」の発祥地が日枝神社付近だという説があるのです。
この歌の中に「肥後」という地名が出ていることから、発祥は九州の熊本だと思われていました。
しかし、この歌の発祥は実は関東の歌で、喜多院裏の仙波山、つまり日枝神社の多宝塔古墳跡がそもそもの発祥地だと明らかにされたそうです。
詳しくは、「童歌を訪ねて(著者:太田 信一郎)」という本に掲載されています。(1988年発行の古い本のため、おそらく絶版になっています。)
日枝神社のお守り・御朱印
日枝神社の御朱印はお賽銭箱の横にありますので、賽銭口に代金(300円)を支払って御朱印をいただきましょう。
日枝神社には神職が常駐していないため、参拝後は川越八幡宮の社務所(川越市南通町19-1)にて日付等を入れてもらえます。
川越八幡宮の詳しい情報については以下の記事をご覧ください。
川越八幡宮に参拝しました【御朱印・お守り・駐車場情報】
日枝神社のアクセス・駐車場
日枝神社は本川越駅から徒歩14分、川越駅から徒歩22分の場所にあります。
歩きだと少し遠いので、「小江戸巡回バス」や「小江戸名所巡りバス」を利用するのがおすすめです。
バス停「E5:喜多院」「喜多院前」からは徒歩1分でアクセスすることができます。
車で来た方は、すぐ近くに「明星駐車場」という駐車場があります。
3時間まで500円で駐車することができ、喜多院や成田山などの観光スポットも近いので川越散策にうってつけです。