川越城本丸御殿
川越城本丸御殿

川越城本丸御殿は嘉永元年(1848年)に藩主松平斉典(まつだいらなりつね)により建造された御殿です。

本丸御殿が現存しているお城は日本国内において川越城と高知城の2棟しかないため、埼玉県の有形文化財として指定されています。

川越城本丸御殿:施設概要

川越城本丸御殿

川越城本丸御殿は、川越城城主の「御成御殿(おなりごてん)」として設けられた建物だと考えられています。

御成御殿とは、藩主が休憩所として利用したり、将軍を接待したりするために建てられた特別な建物です。

また、本丸御殿の周囲には「通りゃんせ」の発祥地といわれる三芳野神社や、川越七不思議にも数えられている中ノ門堀など、その歴史を思わせるスポットが数多く存在しています。

川越城本丸御殿の見どころ

川越城本丸御殿の見どころ

玄関

玄関

合掌部に丸みがある唐破風(からはふ)屋根に太い柱で作られた風格のある玄関が私達を迎えてくれます。

また、屋根のすぐ下には、屋根を支える木材が見えないよう、「懸魚(げぎょ)」と呼ばれる美しい装飾が施されています。

玄関を入ったとき、もしくは帰る際に内側も見てみましょう。「蟇股(かえるまた)」と呼ばれる、上の荷重を支えるための部材を見ることができます。

そのシルエットがカエルの股のように見えることから、蟇股という名前が付いているそうです。

廊下

廊下

なんの変哲もないように見える廊下ですが、意識して歩くと場所によって床の材質が異なっていることに気づくと思います。

東側の玄関付近は高級なケヤキの木材が、南側~西側はツガやマツの木材が使用されています。

これは、客が通る可能性のある「公的な空間」と「私的な空間」を区別するために木材の種類を変えたと考えられています。

玄関付近は天井が高く開放的な印象を与えるつくりになっていることからもわかります。

明治棟

受付から順路の突き当たりを曲がると明治棟があり、中には第一展示室とトイレがあります。

明治棟は名前のとおり明治初期に建てられ、入間県庁などの複合施設として使用された歴史があると考えられています。

第一展示室では本丸御殿の修理の記録や模型、映像資料などを閲覧することができます。

縁側

渡り廊下に出ると中庭が見え、縁側のある大きな建物があります。

この縁側に座って休憩しながら、庭の景色や建物の造形を楽しんでみてください。

縁側の床板は「浮造り(うづくり)」と呼ばれる、使い込まれることで美しい木目が浮き出て肌触りが良くなるような加工が施されています。

家老詰所

家老詰所

本丸御殿に勤務していた家老が詰めていた建物がこの家老詰所です。

中にはいくつもの部屋がつながっており、家老(の人形)が相談している様子を見ることができます。

江戸時代には参勤交代という制度があったため、藩主がいないこともあり、家老が中心となって政治を行っていたそうです。

家老詰所の屋根の部材が白く塗られているのは、「胡粉塗り(ごふんぬり)」と呼ばれる防腐防虫の加工がされているためです。

胡粉とは貝殻から作られる顔料のことで、主に牡蠣やハマグリが原料となっています。

広間

順路の最後には、36畳もの広さを誇る大広間があります。客が城主と面会するまで待機するための部屋だと考えられています。

天井を見ると黒い跡が付いていますが、これはバレーボールの跡です。昔に本丸御殿が学校として使用された際、この大広間は室内運動場だったためです。

また、杉の扉には絵が描かれています。これは舩津蘭山(ふなつらんざん)という地元の人の作品です。

本丸御殿:駐車場

本丸御殿横には無料の駐車場があります。

本丸御殿:公共トイレ

本丸御殿:公共トイレ

本丸御殿横には公共トイレがあります。

川越城本丸御殿:アクセス

無料駐車場あり。

本川越駅から徒歩32分
バス停「博物館・美術館前」徒歩1分
バス停「博物館前」徒歩1分

川越城本丸御殿:各種情報

施設情報 川越城本丸御殿
住所 埼玉県川越市郭町2-13-1
電話番号 049-222-5399
料金 一般100円(80円)
大学生・高校生50円(40円)
※()は20人以上の団体料金
営業時間 午前9時~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
営業期間

休館日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)
年末年始(12/29~1/3)
館内整理日(毎月第4金曜日)※休日は除く

駐車場 無料
ウェブサイト 川越城本丸御殿HP

まとめ

本丸御殿は全国でも2棟しかないとても貴重な建物ですので、ぜひ一度観光してみましょう。

第2・第3日曜日にはボランティアガイドさんによる無料案内を受けられることも。ボランティアガイドさんに会えるかはわからないため、詳しい情報が知りたい方は電話にて確認してみてください。