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三芳野神社の歴史
三芳野神社の歴史は約1200年前まで遡れるほど古く、「三芳野天神縁起」によると、平安時代の初めである大同2年に創立されたと伝えられています。
その後、川越城の城主である太田道灌は築城にあたって三芳野神社を鎮守とし、以降は徳川幕府直営の社として庇護を受けることとなります。
寛永元年(1624年)には幕府の命を受けた酒井忠勝によって再建され、平成元年~平成4年の間に大規模な修理が行われました。
三芳野神社のご神体・ご利益
三芳野神社では、素盞烏尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)を祀っています。
のちに北野天満宮の菅原道真公の神霊を配祀しました。
三芳野神社の見どころ
社殿
三芳野神社の社殿は本殿、幣殿、拝殿からなる権現造となっており、林の中で社殿の赤色がひときわ目を引きます。
外部は朱漆塗を基調とし、軸部は朱漆塗、建具と天井は黒漆塗となっています。
屋根はこけら葺形の銅板葺です。
「わらべ唄発祥の地」碑(通りゃんせ発祥の地)
境内に「わらべ唄発祥の地」と記された石碑があります。
「行きはよいよい帰りは怖い~」という童謡を歌ったことはないでしょうか。
この有名な童謡「通りゃんせ」は、三芳野神社が発祥の地といわれています。
天神さまは川越城の中にあったため、一般人が参拝するには長くて細い道を辿る必要がありました。
また、参詣客に混じって不審者が侵入するのを防ぐために、外に出る際は厳しく取り調べを受けることも。
そのことから、「行きはよいよい帰りは怖い~」という歌詞が生まれ、現在まで歌い継がれているそうです。
初雁の杉
川越城の七不思議の二番目に、「初雁の杉」というお話があります。
昔、三芳野神社の裏には大きな杉の老木があり、いつの頃からか毎年雁が飛んでくるようになりました。
雁は杉の真上まで来ると三声鳴きながら、杉の回りを三度回って、南を指して飛び去ったといいます。
そんな逸話から、川越城は別名初雁城ともいわれているそうです。
絵馬
三芳野神社は北野天満宮の菅原道真公を祀っているため、地元の受験生が参拝することが多いです。
絵馬の内容を見てみると、ほとんどが合格祈願でした。
境内には「必勝合格祈願」の赤いのぼり旗もあちこちに見られます。
稲荷
境内には三芳野神社とは別に小さな社があります。
扉は施錠されており詳細はわかりませんでした。
小峰商店
駐車場と神社が繋がる道に「小峰商店」があります。
店の脇には自動販売機があり、商店内では焼きそば・お菓子・ジュースなどを購入することができます。
三芳野神社の御朱印
三芳野神社には社務所はありますが、神職の方は常駐ではありません。
御朱印は川越氷川神社にて頂くことができます。(受付時間:9時~17時)
三芳野神社の公共トイレ
三芳野神社の境内と繋がる初雁公園内に公共トイレがあります。
男女に分かれていますが薄暗くあまり綺麗ではないので、少し遠いですが駐車場横のトイレを利用することをおすすめします。
三芳野神社の駐車場
三芳野神社は同じ敷地内に初雁公園があり、神社・公園の利用者は無料で使える駐車場があります。
奥に「三芳野神社」の看板を確認することができますね。
料金 | 無料 | ||
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利用時間 |
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利用期間 | 高校野球のシーズンは使用不可 |
詳しくは、049-222-1301(川越市公園管理事務所直通)までご確認ください。
開場時間を過ぎてしまうと翌日の開場時間まで車を出すことができなくなるので気をつけてください。
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