川越・妙昌寺にお参りしました【見どころ・御朱印・アクセス方法は?】

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妙昌寺の見どころ

経ヶ島辨財天のお堂

経ヶ島辨財天(きょうがしまべんざいてん)のお堂

本堂の奥に進むと経ヶ島辨財天(きょうがしまべんざいてん)と書かれた赤ちょうちんが掲げられたお堂があります。

このお堂の中には、川越七福神めぐりの第七番である弁財天が祀られています。

このお堂の裏手には川があるのですが、こんな逸話が残されています。

昔、お堂の裏手にある川が頻繁に氾濫し、周囲に多大な被害をおよぼしていました。

その氾濫を鎮めようと、当時の地頭(地域の管理者的な存在)が小石に一文字ずつ法華経を書き記したものを塚の中に埋めました。

その塚の上にお堂を建て、もともとはインドの水の神であった弁財天を祀り、その地の守護神としました。

弁財天を祀るようになってから川の氾濫が起こらなくなったそうで、それからこのお堂のことを「法華経のお経の島の弁財天」ということで「経ヶ島辨財天」と呼ぶようになりました。

経ヶ島辨財天という名前の由来もとても興味深いですが、このお堂の見どころはそれだけではありません。

弁天堂の建物の周りの壁には繊細で美しい漆喰があります。

漆喰のみで作られた弁財天や富士山、浦島太郎などの姿は今にも浮き出してきそうです。

妙昌寺にお参りする際にはぜひ見ておきたい注目スポットです。

伝統行事 ほうろく灸

暑さが厳しくなってくる土用の丑の日に毎年、「ほうろく灸」という伝統的な行事が開かれます。

お灸に使われるもぐさに火をつけ、素焼きのほうろく皿の上に乗せたものを頭の上に置き、健康や無病を祈願します。

夏の暑さの中で熱々のお灸をのせるとという一見驚きの方法なのですが、昔の武将が炎天下で暑さにバテててしまった際にカブトの上からお灸をすえたら、すっかり回復したといわれています。

そのことから、明治時代から「ほうろく灸」という名前で現在まで続いており、妙昌寺を代表する行事として多くの人から人気を集めています。

秋の七草 藤袴

妙昌寺の秋の七草は藤袴(ふじばかま)です。

10月から11月にかけて、弁財天のお堂近くにある庭園で色づいた藤袴の花を見ることができます。

藤色の花と袴のような形をした花弁が由来して、藤袴と呼ばれるようになったそうです。

桜餅のような香りがするため、平安時代は女性たちが髪を洗う時に使ったり、防虫剤や利尿薬としても使われてきました。

川越七福神めぐり 第七番・弁財天

小江戸川越七福神めぐり 第七番 弁財天

妙昌寺には、七福神の中で唯一の女神である弁財天が祀られています。

弁財天は、弁舌・芸術・財福・延寿を授けてくださる神様です。

弁財天は、もとはインドで「サラスヴァティー」という川の名前で呼ばれており、水の女神として信仰されていました。

徐々に別の言葉の女神と組み合わされるようになり、弁の才つまり言葉の才能を持つ神として知られるようになります。

そのとき名前を漢訳で「弁才天」または「辨才天」と訳され、今の弁財天という名前になったというわけです。

このことが由来して、弁財天は学芸や音楽、知恵などの神様として日本にも伝わります。

弁財天は吉祥天などの他の神様と組み合わさったり、伝承や時代の変化によってさまざまな姿形で表されてきました。

昨今の弁財天は、艶やかで美しい女性が楽器の琵琶を抱えている姿が一般的に知られています。

川越七福神めぐりとは?

川越七福神めぐりとは、川越の七福神が祀られている7つの寺院を巡る人気の川越散策です。

全ての七福神をお参りすることで、開運招福のご利益を得られるといわれています。

小江戸川越七福神めぐりについて詳しく知りたい方は下の関連記事をご覧ください。

妙昌寺のお守り・御朱印

七福神の弁財天の御朱印の他に、御首題もいただけます。

日蓮宗ではいわゆる「御朱印」である妙法と、日蓮宗のみのご朱印帳に授かれる「御首題」の2種類があります。

御首題には南無妙法蓮華経というお題目が書かれています。

弁財天の御朱印やスタンプは弁財天のお社の横で受付しています。

妙昌寺の駐車場

妙昌寺の駐車場

妙昌寺のにはお寺の隣に大きな無料駐車場があるので、車での来場も安心です。