成田山|川越・小江戸七福神めぐり第4番・恵比須天

川越の「お不動さま」の名で親しまれている成田山川越別院本行院(なりたさん かわごえべついん ほんぎょういん)。

両目の光を失ったのちに不動明王のご加護によって、再び光を取り戻したという逸話を残す石川照温上人が開創したお寺です。

境内には1500体の不動明王が祀られるお堂や、七福神の恵比寿天のお堂・福寿殿、200匹もの亀がいるお池などがあります。

成田山:施設概要

成田山川越別院本行院は、江戸時代の末に開創されました。

千葉県成田市の成田山新勝寺を本山に持つ別院で、その本山から初めて別院になったのがこの川越の成田山です。

この川越の別院を開創したのは石川照温上人という人でした。

彼はある時、両目を失明してしまい命を絶とうと何度も自殺をしようとするほど絶望にくれていました。

しかし何度も死のうとしても生き残り、これは天がまだ自分を見捨てていないのではないかと信じるようになります。

そして成田山新勝寺で仏教の苦しい修行を続け、遂には失明した両目が見えるようになったのです。

石川照温は不動明王の慈悲にとても感謝し、一生を仏道に捧げる覚悟を誓い、川越通町の八幡神社の境内に不動堂を建てて成田山新勝寺の不動明王のご分霊を安置しました。

その後、1853年(嘉永6年)に当時は廃寺になっていた久保町本行院を再興し、成田山川越別院本行院として現在にいたります。

現在の成田山川越別院本行院ではご本尊として不動明王が安置されています。

また小江戸川越七福神めぐりでは第四番の恵比寿天も祀られています。

Naritasan Kawagoe Betsuin Hongyoin was founded in the late Edo period.

This temple is the first branch temple of head temple "Naritasan Shinsyo-ji"

Saint Ishikawa Syo-on founded the Naritasan Kawagoe Betsuin Hongyoin.

At some point, he despaired at his life by lost his eyesight.

He trying to commit suicide several times but he couldn't do it.

From this happen, he believe that God and Buddha will never turn away.

He concentrated on Buddhist practice at Naritasan Shinsyo-ji, finally he regained his eyesight.

Syo-on appreciated for mercy and devoted his life to Buddhism.

A few years later, he enshrined Fudo Myoo around Kawagoetorimachi in Hachiman Shrine.

In 1853, he revived Kubomachi Hongyoin that became Naritasan Kawagoe Betsuin Hongyoin now.

There is enshrined Food Myoo in this temple for principal image.

On the other hand, the temple enshrine Ebisuten as seven deities of good fortune.

ご本尊

成田山のご本尊

成田山のご本尊には不動明王が祀られています。

不動明王は、仏教のさまざまな宗派から広く信仰されており、大日如来が姿を変えて現れた存在であるとも言われています。

また五大明王の中心となるのが不動明王で、成田山では本堂のご本尊に不動明王、その左右に四大明王が安置されています。

サンスクリット語ではアチャラナータと呼び、動かざる守護神という意味があります。

代表的な姿は、燃え盛る炎を背にして、右手に剣、左手に羂索(けんじゃく)を持ち、右目は天を向き、左目は地を見ている天地眼という目をしています。

不動明王が持っている剣は、魔除けの意味と人の煩悩を断ち切る役割があります。

左手の羂索は、悪を縛るため、そして煩悩からなかなか抜け出せない人々を助けるための縄です。

不動明王は怒ったような勇ましい顔つきをしていますが、悪を断ち切って、どんな人でも正しい仏道に進むことができるよう導くためにこのような力強い姿をしています。

小江戸川越七福神めぐり 第四番 恵比寿天

小江戸川越七福神めぐり 第四番 恵比寿天

七福神では第四番、「福の神」の代表格、恵比寿天が成田山に祀られています。

もとは中国の神様が由来となっている七福神の神様の中で、唯一の日本の神様が恵比寿天です。

狩衣と烏帽子(平安時代の貴族の服装)を着て、片方の手には鯛を抱え、もう片方の手には釣竿を持った恵比寿天の姿は知っている人も多いはず。

「恵比寿」とは、外国人という意味があり、もともとは遠い場所からやってきて人々に幸福をもたらす神様として、漁村では海の神様、山村では山の神様、または商人からは商売繁盛の神様など、さまざまな地域や人々から広く信仰されてきました。

成田山のご利益

不動明王には、厄除災難や現世利益、戦勝などのご利益があると言われています。

七福神の恵比寿天は、商売繁盛や五穀豊穣、航海安全や大漁祈願などのご利益があります。

他にも開運招福や学業成就などのご利益もあると言われており、さまざまな形の「福」を人々にもたらしてくれます。

成田山の見どころ

成田山の境内には不動明王に関わるものや、恵比寿天のお堂などの見どころがあります。

また200匹以上もの亀が集まっているお池も一見の価値ありです。

内仏殿

1500体の不動明王や十二支の守り本尊としての八体仏などが安置されている建物です。

成田山川越別院が開創されてから150周年の2003年(平成15年)に、記念としてこの内仏殿を建てました。

本堂とは別に作られた内仏殿には、内仏殿のご本尊として木彫りの大日如来が祀られています。

大日如来を中心に信徒の方から奉納された木彫りの不動明王が500体、金色のプレートの不動明王が500体、銀色のプレートの不動明王が500体ずつ納められています。

また内仏殿の建物内には、八体仏という十二支の守り本尊も安置されています。

十二支の方角には八体の仏がいて、生まれの年のご本尊として守ってくれると言われています。

守り本尊願い札というものが一体500円で受付されているので、叶えたい願いを書いて本尊にお供えすることができます。

開山堂

開山堂

成田山川越別院の開祖である石川照温上人が祀られているお堂で、ご尊像が置いてあります。

石川照温は一時、失明してしまいますが、お不動さまを厚く信仰し、ついには目が見えるようになりました。

そして現在では不動明王と石川照温にあやかり、開山堂には眼病平癒や視力回復を願う人々が多く訪れています。

お堂に掛けられている祈願のたくさんの「め」の絵馬も印象的です。

出世稲荷

合格成就や家内安全、開運成就などの願いを手助けしてくださるという出世稲荷のお堂があります。

この出世稲荷のお堂には、成田山川越別院の大本山成田山新勝寺のダキニ天を丁重に招きお祀りしています。

受験や試験を控えている人や一家の安全や健康を祈りたい人にぴったりです。

福寿殿

小江戸川越七福神めぐりの第四番である恵比寿天をお祀りしているお堂が福寿殿です。

商売繁昌や社運隆昌から福に関わる願いを叶えてくれると言われています。

七福神めぐりの際はぜひ、このお堂に祀られている恵比寿さまの尊像の前で手を合わせたいものです。

200匹の亀の池

200匹の亀の池

境内には200匹以上の亀が住む亀の池があります。

池がいつからあるのかは不明ですが、仏教の慈悲の心により捕まえた生き物を解き放つことを目的とした放生池として地域の人々に親しまれてきました。

冬は冬眠に入ってしまうため、その姿を見ることはできませんが、暖かい時期には親亀、子亀、そして孫亀まで一緒にいる姿を見ることができます。

秋の七草・撫子

成田山川越別院の秋の七草は撫子です。

恵比寿天が祀られている福寿殿の前に植えられており、春と秋の2回、ピンク色の花を咲かせます。

お守り・ご朱印について

本堂の左側でご朱印やスタンプをいただくことができます。

ご本尊の不動明王のご朱印、七福神の恵比寿天のご朱印、そして関東三十六不動のひとつでもあるので、その28番のご朱印があります。

成田山の駐車場

成田山の駐車場

成田山の駐車場は境内にあります。

Timesの有料駐車場となっています。60分220円です。

成田山:アクセス

  • 関越自動車道「川越IC」より15分
  • 圏央道「川島IC」より20分
  • 西武新宿線「本川越駅」より徒歩13分
  • 東武東上線・JR「川越駅」東口より徒歩22分
  • 東武東上線「川越市駅」より徒歩17分

成田山:各種情報

施設情報 成田山
住所 〒350-0055 埼玉県川越市久保町9-2
電話番号 049-222-0173
駐車場 有料 1時間220円
ウェブサイト 成田山HP

まとめ

成田山新勝寺の最初の別院として地域に根付いてきた川越の成田山には、不動明王に関わるお堂や行事がいくつかあります。

行事としては、七福神めぐりは縁日に行うため時期がずれてしまいますが、燃える火の上を歩き祈願する、火渡り柴灯護摩という行事が毎年11月23日に行われています。

他にも毎月28日に蚤の市という骨董市が開かれ、骨董品や雑貨など多種多様な品物が市に並び多くの人で賑わいます。

七福神めぐり以外でも訪れたくなるような魅力が詰まったお寺が川越の成田山です。

成田山川越別院から七福神めぐり第五番の蓮馨寺へは徒歩10分ほどでアクセスできます。