
重要文化財に指定されている川越大師喜多院では、毎年1月3日にだるま市が開催されます。
大小さまざまなサイズのだるま、赤・白・金など色とりどりのだるま、川越・高崎・多摩だるまなど数えきれない程のだるまが軒を連ねます。
思いや願を叶えるために喜多院だるま市に行ってみませんか。
この記事では喜多院だるま市の見どころ、川越大師のご利益、だるまの歴史、だるまの目に込められた意味について紹介します。
令和3年度の喜多院の参拝について
喜多院の参拝も三が日に集中しないよう、なるべく日にちをずらす、混雑する時間帯は避けるなどの分散参拝を意識してください!
境内や本堂においても、密集を避けて他の参拝客との距離を取るようにしましょう。
護摩祈願の事前受付開始
川越大師喜多院の護摩祈願について、事前受付が開始しました。
申し込みの受付期間は、10/1~12/30です。
申し込み方法は、本堂に直接訪問するか、現金書留の郵送を受け付けています。
お正月中、本堂に入れるのは護摩祈願の申込みをした方のみです。
だるま市の見どころ
川越大師喜多院だるま市の見どころは、だるまの種類の多さと、だるまを買い求めに訪れる人の多さにあります。
だるま市は1月3日に開催されますが、毎年数十万人もの方が訪れます。
それだけ多くの人がだるま市に訪れる理由は、だるまの種類の豊富さにあります。
一般的に言われるだるまは、大きくても両手で持てるサイズで色は赤色ですが、川越喜多院のだるま市では、大きさ・色・表情まで選ぶことができます。
大きさは手のひらサイズから、両手で抱え込まないと持てないサイズまであります。
さらに、だるまの色によって様々な意味が込められています。
- 赤は魔除け
- 金は金運
- 桃は恋愛
- 白は必勝
- 黒は事業繁栄
- オレンジは安産祈願
など、目的に合った色のだるまを選ぶことができます。
また一つ一つだるまの表情も微妙に違うので、だるまの表情を見ながら選ぶ楽しさも味わえます。
川越だるまだけでなく、群馬県高崎だるまや東京多摩だるまも並べられているため、それぞれのだるまの特徴を見比べることもできます。
また、川越喜多院のだるま市では、屋台で駄菓子などの食べ物も販売しているため、子供も飽きることなく、賑やかな雰囲気を楽しめるため家族みんなで訪れても満足できるでしょう。
川越大師の歴史・ご利益
川越大師喜多院は天台宗の寺院であり、1200年の歴史があります。
平安時代、天長7年に慈覚大師円仁により創建されました。
喜多院は幾度となく戦により炎上しては再興を繰り返していますが、その度にさまざまな難を乗り越えて今があります。
慶長4年天海僧正(慈眼大師)の時に徳川家康が川越に訪れ、親交を深めたことが、きっかけで川越喜多院と徳川家の関わりが始まります。
建物の炎上による復興の際にも徳川家に支援してもらっていることからもその親交の深さが伺えます。
また、建物は重要文化財に指定されており、建物内には貴重な美術品なども存在しています。
喜多院にはお大師様・観音様・お不動様が祀られています。
慈恵大師を祀る喜多院は、厄除けで有名なスポットであるため、多くの方が訪れます。
もっと喜多院について知りたい!という方は、喜多院の個別ページもぜひご覧ください。
だるまの歴史・ご利益
だるまのモデルとなったのは達磨大師と言われています。
達磨大師はインドで生まれ、後に出家をしたことで中国、日本に渡ってきました。
だるまの置き物は達磨大師の修行の姿を表しています。
だるまを見た時に1番始めに目に映るのは、丸みを帯びた体でしょう。
まず手足がない理由は手足が腐ってしまうほど、長く厳しい修行であることを表しています。
そして、丸みを帯びたシルエットは七転び八起きと言う言葉があるように、苦難に負けず乗り越えていく気持ちを表現しています。
だるまの置物を購入したことのない方でも、だるまさんがころんだ・だるま落とし・雪だるまなどの言葉を聞けば、思い当たる方もいるでしょう。
日本でだるまの置き物が増えたのは、江戸時代に流行した天然痘がきっかけと言われています。
天然痘により多くの方が亡くなる中、達磨大師の着ている赤色の衣服が苦しみや災いを取り払うと言われ、だるまの置き物が見られるようになりました。
厄除けは勿論のこと、家内安全や交通安全、健康祈願などさまざまな祈願を行っています。
だるまに目を入れる意味とは?
だるまの置き物を購入する際は、だるまの目は黒く塗りつぶされていません。
願いごとを叶える前に片目を塗り、願いごとが叶うともう片方の目を塗りつぶします。
一般的にはだるまの左目を塗り、願いごとが叶ったらだるまの右目を塗ると言われていますが、地方により異なる場合もあります。
そして、願いごとが叶った方も叶わなかった方も1年が終わり新たな年が始まる節目の時期に、寺院にある納め所で供養していただきます。
目は、その人の心を表すという言葉があるように、だるまの目に対する注目も大きかったようです。
購入者より目の入れ方の注文が頻繁に入るようになったことで、買い求める方自身で、目を書いてもらうという考え方になったと言われています。
そのため見た目は、どのだるまも同じように見えますが、だるまに込められた思いは一つ一つ違います。
無病息災・商売繁盛・必勝祈願など、さまざまな方の思いが込められているだるまは世界に一つだけの物となります。
川越だるま市:各種情報
施設情報 | 川越だるま市 |
---|---|
住所 | 〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町1-20-1 |
電話番号 | 049-222-0859 |
料金 | 入場無料 |
営業時間 | 2021年(令和3年)中止 |
営業期間 | 2021年(令和3年)中止 |
駐車場 | 有料 |
ウェブサイト | 川越だるま市HP |
まとめ
ここでは、川越大師喜多院で開催されるだるま市の見所・川越大師歴史・だるまの歴史・だるまに目を入れる意味の4つを紹介しました。
重要文化財にも指定されている川越大師喜多院は1200年の歴史があり、この歴史深い喜多院で行われる、だるま市は毎年多くの訪問者で賑やかな雰囲気で包まれます。
多種多様なだるまが制揃いするため、自分の目標や目的にあっただるまを選ぶことができます。
是非迫力あるだるま市に行ってみて下さい。
また、残念ですが2021年喜多院のだるま市は中止となってしまいました。
しかし参拝はできますので、できるだけ三密を避けて有意義なお参りにしていきたいですね。
喜多院では護摩祈願だけでなく、車用の交通安全お守りの事前受付も行われています!
ぜひ、喜多院ホームページを確認し、新年に向けて準備をしてみてください!